とよたストーリー
「とよたの茅」
-茅葺き民家と茅利用-
豊田市博物館の庭にある「むかしの家」は、もうご覧になりましたか?
松平地区の農家を移築したこの民家は、昔話に出てくるような、植物で屋根が作られている茅葺き屋根の民家です。このような茅葺き民家は、かつて豊田市域の農村のいたるところにあり、茅葺き職人と住民のユイ(協同労働)により維持されてきました。また、材料となる茅は、農業や年中行事で用いられるなど、身近な植物でもありました。
しかし、この茅葺き民家や茅の利用は、1950年代以降、生活様式の変化により減少の一途をたどっています。市域でも茅葺き職人がいなくなり、地域で培われた、茅を用いる技術と記憶の継承が難しくなってきました。
市域のみならず全国的なこうした状況を踏まえ、2020(令和2)年には「茅葺」「茅採取」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、各地で茅にまつわる文化の継承活動が広がっています。
この展示では、茅葺きと、茅の利用に関する資料から、市域の茅とその文化を紹介します。