とよたストーリー
茅とこれから
三州足助屋敷(1980(昭和55)年開館)には、いくつかの茅葺き建築が復元されています。これらの茅葺き屋根の補修には、これまで地域内で茅を収穫することができなかったため、地域外の茅が使われてきました。
足助地区では2024(令和6)年度より、耕作放棄地を茅場として再生し、茅を生産する試みが始まっています。そして、2025年1~3月に実施した「栗の木茶屋」の屋根葺き替え工事では、足助の茅を一部に使用することができました。茅刈り作業には多くの市民ボランティアの方々に協力いただき、葺き替え工事の際には作業の一部をワークショップとして市民に体験いただきました。
茅葺き屋根を継承することは、単に伝統建築を守るということだけでなく、茅場などの地域環境や生きものを守ることにもつながっています。これらを一体的に取り組むことは、生物多様性の確保や循環型経済の実現に直結しており、私たちが先人から文化や知恵を引き継ぐことでもあります。
私たちはこの素晴らしい茅の文化を次世代に引き継ぐべく、地域内外の人々と共有できるしくみを目指していきたいと考えています。
合同会社かやすけ 立松 昌朗
豊田市役所足助支所 西村 理恵子