とよたストーリー

日本各地の茅葺き屋根と茅

日本には各地に特徴的な茅葺き屋根が存在しています。有名なところでは「白川郷・五箇山の合掌造り」(岐阜県、富山県)、「南部の曲がり屋」(岩手県)があり、いずれもその地方独自の工夫が施されています。

例えば、山間部の屋根にはススキやカリヤス、河川流域ではヨシなどが屋根材として使われることが多く、簡易的な小屋では稲わらだけで葺いたものもあります。また、地域は限定的ですが、シマガヤ、アサガラ、ササなども茅として利用されていました。いずれも近隣で採取
できる材料を使うことが前提となっていました。

京都府の丹後地方では、地域で多くとれるササを使って屋根を葺いており、その葺き方は根元を上にして葉先を外に出す「逆葺き」が特徴です(一般的にススキは根元を下にして葺く)。
また、稲の収量が少ない白川郷では、部材を結束するわら縄の代わりにマンサクの若木(ネソ)が使われています。

このように、地域ごとに異なる材料や材料の特性を生かした技術が使われていることも茅葺き民家の魅力の一つです。

合同会社かやすけ 立松 昌朗

 

日本各地の茅葺き屋根と茅

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