豊田市博物館について
豊田市の歴史や人々の暮らし、それらを取り巻く自然について知ることができる総合博物館です。 博物館へ訪れる様々なきっかけを生み出す交流スペース 「えんにち空間」が各ゾーンをつなぎます。また、誰でもいつでも気軽に利用できるよう、くつろげる場所を確保します。
豊田市博物館のコンセプト
1すべての人に開かれた「みんなでつくりつづける博物館」
2多様な価値や魅力を守り、伝え、育む「豊田市ならではの総合博物館」
3回遊性や持続性に配慮した「21世紀の建築としての博物館」
- 名称
- 豊田市博物館
- 所在地
- 豊田市小坂本町5丁目80
- 構造
- 鉄筋コンクリート+一部木造
- 規模
- 地上4階
- 敷地面積
- 約40,100㎡
- 建築面積
- 約4,500㎡
- 延床面積
- 約7,800㎡・常設展示室(約650㎡)・展示室1(約550㎡)・展示室2(約230㎡)・セミナールーム(約250㎡)・体験室(約80㎡)・収蔵庫:約1,430㎡ など
沿革
- 1967年(昭和42)1月
- 豊田市郷土資料館開館
- 2005年(平成17)11月
- 豊田市近代の産業とくらし発見館開館
- 2017年(平成29)3月
- 『豊田市新博物館基本構想』策定
- 2019年(平成31)1月
- 『(仮称)豊田市博物館基本計画』策定
- 2022年(令和4)9月
- 豊田市郷土資料館閉館
- 2023年(令和5)3月
- 豊田市近代の産業とくらし発見館閉館
- 2024年(令和6)4月26日
- 豊田市博物館開館
シンボルマーク・ロゴについて
シンボルマーク・ロゴは、株式会社キジュウロウヤハギ(デザイナー:矢萩喜從郎〔やはぎ きじゅうろう〕)によるデザインで、博物館の「えんにち空間」天井の木材の格子模様をイメージし、「みんなでつくりつづける博物館」というコンセプトのもとに、市民や企業が様々な活動に参加し、人や物が行き交いながら豊田市のにぎわいを創出する場になっていきたいという当館の思いが込められています。
建築デザインについて
豊田市博物館は、隣接する豊田市美術館との一体的な敷地利用ができるように、博物館も美術館同様に敷地の東側に南北に建物を計画しました。敷地西側は美術館と連続するランドスケープデザインとし、2つの敷地を統合する役割となっています。博物館は既存レベルと約5m高い美術館の2階レベルをつなげるように、フリーゾーンである“えんにち空間”を計画し、2つのレベルをつなぎ、博物館と美術館を関係付け、豊田市のミュージアムゾーンを形成しています。
豊田市美術館が近代建築の洗練された到達点であるのに対し、豊田市博物館は21世紀の重要なテーマであるサスティナブルな建築として計画しました。全体の1/5を占めるえんにち空間は、豊田市産の杉を使った木造建築とし、建設時におけるCO2の排出を抑えた建築です。また、総合的な博物館施設としては初めて、ZEB Readyの認証を受けています。更に災害時には博物館に災害対策本部が設置できるようになっており、環境配慮や省エネだけでなく、災害にも強い建物となっています。
建築家
坂 茂(ばん しげる)
1957年東京生まれ。
1984年クーパー・ユニオン建築学部卒業(ニューヨーク)。1982-1983年磯崎新アトリエに勤務。1985年に坂茂建築設計を設立。1995年にNPO法人Voluntary Architectsʼ Network (VAN)設⽴。2014年にフランス芸術文化勲章、プリツカー建築賞、2017年に紫綬褒章など受賞。2023年より芝浦工業大学特別招聘教授。