とよたストーリー

岸田吟香ー日本で初めてがいっぱい!ー

液体目薬の販売、新聞紙の創刊、本格的な和英辞書の刊行、石油掘削、製氷、定期船航路、従軍記者、視覚障がい者教育、日清交流……。幕末から明治期の日本に、これほど幅広い活躍をした人物がいたことをご存知でしょうか。

岸田吟香は、挙母藩の飛地があった美作国(岡山県)の農家に生まれました。幼い頃から神童とうたわれ、江戸で学問を学んだ後に挙母藩の儒官となり、挙母城(七州城)で講義を行いました。しかし、吟香のエネルギーは藩という枠に収まるものではなかったのか、3年余りで脱藩し、文明開化の荒波に飛び込み、近代のさきがけとなる事業に次々と取り組んでいきました。

ここでは、そんな岸田吟香の魅力をご紹介します。ぜひ企画展「岸田吟香と岸田劉生―近代、それは東洋にあり―」とあわせてご覧ください。