とよたストーリー
くらしを支えるとよたの地下資源
風化花崗岩と焼き物産業
花崗岩は、気候や天候の影響を長年受けることでもろくなる「風化」をしやすい性質をもちます。風化作用により花崗岩を構成する鉱物の結合が弱くなったものは、風化花崗岩(砂婆)とよばれています。小原地区では風化花崗岩が多く見られ、場所によっては100m以上の深さにも及ぶ深層風化帯が見られます。
風化花崗岩からは、その性質から土砂崩れなどの災害につながりやすい一方、石英や長石といった鉱物を容易に採掘することができます。特に、小原地区の風化花崗岩は鉱物の結晶が大きく、良質な長石、石英の産地として知られています。
小原地区で採掘された風化花崗岩は、やきものの原材料として全国に出荷され、食器類、トイレ、タイル、ガラスなどに姿を変えてくらしを支えています。