とよた記憶トラベル
旧石器・縄文
豊田市は、森林が市域の大部分を占め、矢作川や巴川など多くの川が流れています。こうした環境の中で、人々は昔から自然の恵みを受けてきました。旧石器時代は、ナイフ形石器や細石刃、尖頭器を使ってナウマンゾウなどの大型動物を狩猟する移動生活をしていました。
縄文時代には、海や川の沿岸部や森林、平地につくられた集落で定住生活が始まりました。人々は木の実を採集し、魚貝類、イノシシやシカなどを狩猟するとともに、それらを調理するために土器をつくるようになりました。集落内には住居である竪穴建物を建て、集落の周囲には木の実を蓄えるための貯蔵穴を掘り、亡くなった人々を葬るための墓をつくることもありました。人々は、土偶や石棒を使って豊かなくらしを願いました。