とよたストーリー
豊田市内の樹木分布
いろいろ話
とよた森林学校「森林観察リーダー養成講座」の歴代受講生が集まり、豊田市内の森林およびその周辺に自生する植物の分布現状を把握するために、2008(平成20)年から2025(令和7)年1月にかけて、調査を重ねました。現状を把握することは、今後の森林消失や植生遷移による植物相の変化を予測する基礎となりますが、今まで地区毎の詳細な調査はなされてきませんでした。植物の分類は素人同然の参加者が大半ですが、多大な人工数をかけて、地道な調査を重ねた結果、次のようなことがわかりました。
①近年、薪炭林としての利用がなくなった落葉樹林で、コナラやヤマザクラが寿命により枯死する株が急増し、シイやカシなどの常緑樹林に変わりつつある。
②数少ないブナの森では、400年の寿命を迎えたブナの大木が枯れ始めたものの、後継樹はほとんどなく、消滅の危機にある。
③温暖化に伴い、今まで見られなかった暖地性の樹木の稚樹が各地で見られるようになった。
豊田市内の森林の変化は、本当に著しいものがあります。まだまだ植物相の全容は解明できていませんが、これからも、みなさんと一緒に、森林に親しみつつ、動植物を調査していきたいと思います。
とよた森林学校主任講師・森もり会 北岡 明彦