とよたストーリー

おわりに

1945(昭和20)年8月15日、終戦。それに続く戦後の混乱、食糧難、GHQによる占領(1945~52)、サンフランシスコ講和条約、東西冷戦(1947~89)、高度経済成長、沖縄の復帰、バブル経済とその崩壊、自然災害、2度の東京オリンピック、コロナ禍を経て、終戦から80年の夏を迎えます。

 「散る桜何をか残さん世の中に心にゑがく祖国の二文字」

 これは特攻隊員大久保勲の辞世の歌です。大久保は戦時中の一時期、伊保原飛行場で艦上爆撃機の操縦を指導していました。当時、懇意にしていた大山家の子ども達から「兄ちゃん」と慕われていました。特攻前の大久保から、大山家へ宛てられた手紙が今も残されています。

2025年6月、本市は、平和都市宣言を行いました。「せんそうのきおく」が薄れゆく今こそ、記憶を集め、語り継ぐことで、尊い命と苦難の歴史の上に築かれた今日の繁栄と平和について、考え続けたいと思います。

おわりに

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