とよたストーリー

豊田市域にのこる太平洋戦争の記憶

市域には太平洋戦争中、3つの飛行場がありました。①名古屋海軍航空隊伊保原飛行場(保見地区/1942~45年)、②岡崎海軍航空隊上郷飛行場(上郷地区/1944~45年)、③民間飛行場・衣ヶ原飛行場(挙母地区/1935~42年)です。

1945(昭和20)年、名古屋海軍航空隊では神風特別攻撃隊草薙隊が編成され、4月には同飛行場から鹿児島県国分基地へ進出。同月6日、12日、28日の3回にわたり沖縄本島西方泊地のアメリカ艦船に突入しました(未帰還28機、戦死56名)。伊保原飛行場跡には、草薙隊の慰霊碑が建っています。

 市域では名古屋市や他の大都市のような大規模な空襲こそありませんでしたが、空襲後のB29が機体を軽くするため、余った焼夷弾を投下することがありました。

終戦前日の1945年8月14日、トヨタ自動車工業(株)挙母工場(現在のトヨタ自動車(株)本社工場)などに1万ポンド爆弾が投下されました。名古屋鉄道三河線の竹村駅付近では列車が米軍機P-51の機銃掃射を被弾し、死傷者が出ました。

豊田市域にのこる太平洋戦争の記憶

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