とよたストーリー

青森県の花崗岩

青森県では中生代白亜紀の花崗岩が各地に点在し、最も露出面積が広いのは日本海側の白神岩体、次に広いのは太平洋側の階上岩体です。

白神岩体は白神山地の白神岳から南西方向へ県境付近まで分布し、主に花崗閃緑岩と花崗岩からなります。東部と西部は中粒の角閃石黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩、中央部は黒雲母花崗岩、南端部はマイロナイト化(再結晶作用を伴う破砕作用)した角閃石黒雲母花崗閃緑岩~黒雲母花崗岩が主体です。

階上岩体は階上岳周辺に分布し、黒雲母角閃石花崗閃緑岩、黒雲母花崗閃緑岩、トーナル岩からなります。

青森県の花崗岩の中で石材として記録があるのは、白神岩体の「大間越御影」だけです。大間越は日本海側の深浦町南端の地区名で、秋田県との県境付近まで約4kmの海岸一帯に黒雲母角閃石花崗岩が露出しています。

大間越の花崗岩利用については、本邦産建築石材(臨時議院建築局編纂、1921年)、日本鉱産誌(地質調査所編、1956年)などの文献に記載があり、宮城一男著の「青森県石の旅」(1969年)では「大間越では屋根の上にのせた石や家々の石垣、墓石に花崗岩が使われている」と報告されています。

青森県立郷土館
学芸員 島口 天

青森県の花崗岩

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