とよたストーリー
尾三自動車と尾三バス
尾三自動車は西加茂郡四郷村の浦野謙朗が発起人となって1914(大正3)年に設立されたバス会社です。平戸橋ー名古屋市東田町を結ぶ路線からスタートし、1930(昭和5)年には24路線・総延長720㎞を誇る会社に成長しました。
鉄道で知立や刈谷に出てから名古屋に向かうのがメインであった市域の人々にとって、直接名古屋とつながる画期的な交通手段でした。省営バス・岡多線の開業により打撃を受けますが、値下げ・路線増強・行楽客の呼び込みといった積極策で対抗しました。
また、小原自動車や挙母自動車など周辺のバス会社を合併し、路線網を拡大していきました。1937年に名古屋鉄道の傘下となりますが、名古屋と飯田を結ぶ名飯直通バスを開始するなど、昭和初期の市域のバス路線網の中心でした。